冬を共にするコートを、長く大切に着るために
花見川・幕張本郷・こてはしに店舗を構え、千葉市花見川区に根ざして50年以上。
衣類はもちろん、靴・バッグ・着物・じゅうたん・ぬいぐるみなどの特殊品や、白衣・作業服などの業務用にも対応。職人の手による丁寧な洗いと仕上げで、思い出も大切にお返しするミクロクリーニングです。
冬の装いを考えたとき、コートは少し特別なお洋服です。
シャツやニットのように毎日洗うものではなく、毎年買い替えるものでもありません。気に入った一着を何年も着続けているという方も多いのではないでしょうか。
冬になるとクローゼットから出し、春になるとまたしまう。そうして何度も季節を一緒に過ごしていくうちに、体になじみ、いつの間にか「いつものコート」になっていきます。
今回は、そんなコートの歴史や代表的な種類を振り返りながら、長く気持ちよく着るためのお手入れについて考えてみます。
長く残る形には理由がある
現在、私たちが着ているコートにはさまざまな種類があります。トレンチコート、ピーコート、ダッフルコート、チェスターコート、ステンカラーコートなど、その名前を一度は聞いたことがあるでしょう。
面白いのは、こうした定番のコートの多くが、長い歴史を持っていることです。
たとえばトレンチコート。「トレンチ」とは塹壕という意味で、第一次世界大戦期の軍用コートとして広く知られるようになりました。
現在ではファッションとして定着していますが、肩のエポレットや背中のストームフラップ、腰のベルトなどにも、もともとは雨や風の中で活動するための実用的な意味がありました。
ピーコートも軍服との関係が深く、特に海軍で着用されてきたことで知られています。厚手のウール生地、大きな襟、ダブルの前合わせ。冷たい風から体を守るための工夫が、現在のデザインにも残っています。
ダッフルコートの特徴といえば、ボタンの代わりに付いている「トグル」です。手袋をしたままでも扱いやすい形で、こちらも実用性から生まれたものです。軍用衣料として使われた歴史を持ちながら、現在では冬の定番ファッションになっています。
チェスターコートは少し成り立ちが違います。19世紀の英国で広まったとされる、テーラードジャケットを長くしたような端正なデザインが特徴です。以前はスーツに合わせるイメージが強いコートでしたが、現在ではニットやデニムなどと合わせ、カジュアルに着る人も増えています。
ステンカラーコートも、ビジネスから普段着まで長く親しまれている一着です。
こうして並べてみると、現在「定番」と呼ばれているコートには、何十年、100年以上という時間を超えて基本的な形が受け継がれているものがあります。
新しいものが次々と登場するファッションの世界で、昔からある形が今でも新鮮に見える。
コートには、そんな不思議な魅力があります。
冬の間、ずっと外側にいる服
コートは直接肌に触れる部分が少ないため、「それほど汚れていない」と感じやすいお洋服です。
確かに、肌着やシャツとは汚れ方が違います。しかし、別の見方をすると、コートは冬の間ずっと「一番外側」にいるお洋服でもあります。
通勤や通学で街を歩き、電車やバスに乗り、車のシートに座り、買い物や食事にも出かける。雨の日もあれば、雪の日もあります。
その間、表面にはホコリや花粉などが付着します。襟には首から皮脂や汗、整髪料や化粧品が付き、袖口やポケット口には手から出る皮脂などが少しずつ残ります。
それでも、コートの汚れはすぐには目立ちません。
ここがお手入れを忘れやすい理由の一つです。
特に注意したいのは、汚れは時間とともに変化するということです。着用した直後にはほとんど見えなかった汚れでも、そのまま長期間保管すると、酸化して黄ばみや変色、ニオイなどにつながることがあります。
ウールやカシミヤなど動物性繊維を使用したコートでは、虫食いにも注意が必要です。
春にしまったときには気づかなかったのに、冬になって出してみたら小さな穴が開いていた。
「しまっていただけなのに」と思いますが、お洋服にとって収納期間は、時間が止まっているわけではありません。
だからこそ、コートは着ている期間だけでなく、「着ない期間をどう過ごさせるか」も大切なのです。
毎日できる小さなお手入れ
長く着るためのお手入れというと、何か特別なことをしなければならないように感じるかもしれません。
しかし、日常のお手入れはそれほど難しいものではありません。
まず、着用したコートを帰宅してすぐクローゼットへ押し込まないこと。
一日着用したお洋服には、外からの湿気だけでなく、体から出た湿気も残っています。少し風を通してから収納するだけでも違います。
表面に付いたホコリは、素材に合った洋服ブラシなどでやさしく落とします。ウール系のコートであれば、毛並みを整えるようにブラッシングすることで表面の状態を整えやすくなります。
できれば、一着だけを毎日着続けないことも大切です。
お気に入りだからこそ毎日着たくなりますが、一日着たら少し休ませる。何着かを交代しながら着ることで、生地への負担を分散できます。
そして、意外と気をつけたいのが摩擦です。
ショルダーバッグを掛ける肩、リュックが当たる背中、腕や脇、車や電車のシートと触れる部分。同じ場所が繰り返し擦れることで、毛羽立ちや毛玉ができることがあります。
これは汚れではありませんので、洗えば元に戻るというものでもありません。
「どう洗うか」だけでなく、「どう着るか」も、お洋服を長持ちさせるためには大切なのです。
雨や雪で濡れたときも同じです。
早く乾かそうとして強い熱を当てると、素材によっては縮みや風合いの変化、型崩れにつながる場合があります。表面の水分をやさしく取り、形を整え、風通しのよい場所で自然に乾かします。
特別なことではありません。
ただ、こうした小さなお手入れの積み重ねが、数年後の一着の状態を変えていきます。
しまう前に整えておく
コートのクリーニングで迷うのが、「いつ出せばいいのか」ということです。
冬の終わりにクリーニングするのか、それとも次の冬に着る直前にクリーニングするのか。
基本的には、シーズンが終わったときに、その年の汚れを落としてから収納することをおすすめします。
理由は、汚れを付けたまま何か月も保管しないためです。
特に襟や袖口、ポケット口などは、一度よく確認してみてください。食事のときに付いた小さなシミなども見落としやすいところです。
シミは時間が経つことで酸化や変色が進み、落としにくくなる場合があります。
「次に着る前にきれいにする」よりも、「着終わったときに整えておく」。
そう考えると、クリーニングは単に汚れを落とすだけではなく、次のシーズンに向けた準備という意味を持ちます。
また、一口にコートといっても素材はさまざまです。
ウール、カシミヤ、アンゴラ、綿、ポリエステル、ナイロンなど。さらに一着の中には表地だけでなく、裏地や芯地、ボタン、ベルト、装飾品など、異なる素材が組み合わされていることがあります。
特にお気に入りのコートや高級素材を使用したものは、その一着に適した方法でお手入れすることが大切です。
雨や雪の日によく着るコートなら、素材との相性を確認しながら撥水加工を検討する。ウール系のコートを長期間収納するのであれば、防虫対策も考える。
すべてのコートに同じお手入れが必要なのではなく、「どんな素材で、どんな場面で着ているか」によって必要なケアは変わります。
「長く着る」という選択
クリーニングが終わった後は、保管にも少し気を配りたいところです。
コートは比較的重いお洋服です。細いハンガーに長期間掛けていると、肩に負担がかかり、形が崩れることがあります。
肩幅に合った、ある程度厚みのあるハンガーを使い、クローゼットの中にも少し余裕を持たせます。
そして、次の冬まで休ませます。
こうして考えてみると、コートのお手入れとは「きれいにすること」だけではないことがわかります。
着たら休ませる。ホコリを落とす。濡れたら乾かす。シーズンが終わったら汚れを落とし、形を整えて保管する。
一つひとつは、とても小さなことです。
しかし、コートそのものが長い歴史の中で受け継がれてきたお洋服であることを考えると、「一着を長く着る」という楽しみ方は、コートによく似合います。
毎年新しいものに替えるのも、もちろんファッションの楽しみ方です。
一方で、「これが好きだから、今年も着る」という選択もあります。
袖を通したときの感触や、少し体になじんだ生地。何年か前に買ったものなのに、今の自分にも似合う。
そんな一着は、単なる防寒着ではなくなっていきます。
「汚れたからクリーニングする」のではなく、「これからも着たいから、お手入れする」。
冬が終わったときに少しだけ手をかけておけば、次の冬、クローゼットから取り出したときに、また気持ちよく袖を通すことができます。
お気に入りのコートと、もう一年。
そんなふうにお洋服と付き合っていくのも、冬のおしゃれの楽しみ方の一つではないでしょうか。
ミクロクリーニングとは

千葉市花見川区で創業50年、地域密着の「ミクロクリーニング」は、花見川・幕張本郷・こてはしの3店舗で営業中です。職人の手仕事による“洗い・シミ抜き・仕上げ”にこだわり、大切な思い出の詰まったお洋服を丁寧に仕上げます。衣類はもちろん、靴・バッグ・皮革・毛皮・ぬいぐるみ・着物・じゅうたんなどの特殊品、白衣・作業服など業務用にも幅広く対応。品質重視のクリーニングをお求めの方はぜひご利用ください。
この時期に季節の提案
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ミクロクリーニングの店頭で販売している、クリーニング店と業務用の資材メーカーがお勧めする、プロのお洗濯・お洋服のお役立ち商品のご紹介です!



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